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マンとシャオリエ 病死した恋人のサム(イーキン・チェン)が描いた絵の風景を求めて、 マン(カリーナ・ラム)は香港から青島にやってくる。 亡き恋人の心に最期まで漂っていたのは、彼が幼少時を過ごした青島の風景だった。

サムの日記を一日ずつ書き写しながら、冬の青島で恋人の風景を探し求めるマン。 ともすると自殺衝動にかられてしまう彼女にできることは、過去の思い出に生きることだけであった。

やがてマンは、郵便配達をしながら絵本作家を目指しているシャオリエ(リィウ・イェ)という青年に出会う。 事故とも故意ともわからぬガス漏れ事故で意識を失っていたマンを、あやうく助け出したのがシャオリエだった。

仕事の傍ら、マンの風景探しを手伝うことになったシャオリエ。風景探しを通じて、二人の距離も次第に縮まっていく。 シャオリエの優しさに気持ちが揺さぶられるマン。 しかし、亡き恋人サムへの思いが徐々に自分の中から薄れていくのを感じた時、彼女の心は激しく動揺する。 新たな人生を踏み出せぬまま、季節の変わり目をむかえるマン。 しかし愛はゆるやかに、おだやかに、傷痕の残るその心を繕っていた・・・