ホームニュースストーリー、解説、キャスト、スタッフトレーラー上映劇場リンク
キャロル・ライ 黎妙雪(監督・脚本・編集)
1966年香港生まれ。香港中分大学卒業後、1989年から1993年まで映画界で助監督や制作助手として働く。 1993年から2000年までスターTVのプロデューサーを務める傍ら、1995年デジタルビデオでMTV‘THE WAY THEY WALK’を監督し、 1995年香港インディペンデント短編映画&ビデオ賞を受賞。1998年には、35mmの『ファーザーズ・トイ』(中篇)を発表。 アジア・パシフィック映画祭で最優秀短編映画賞を受賞。その他、第一回シネマニラ国際映画祭(フィリピン)、 第4回釜山映画祭、香港映画祭、1999年ぴあフィルムフェスティバル等、多くの映画祭で話題を呼んだ。 初の長篇映画『金魚のしずく』は2001年第54回カンヌ国際映画祭監督週間に招かれ、高い評価を得た。
日本では、2002年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ヤング・ファンタスティック・グランプリ部門で審査員特別賞を受賞した。 長篇第2作目にあたる本作では、第5回NHKアジア・フィルム・フェスティバルで上映、第23回香港アカデミー賞最優秀新人監督賞にノミネート、 第60回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、釜山映画祭に出品された。 今後の国際的活躍が期待される新進気鋭の女性監督である。
キャロル・ライ監督

スタンリー・クワン 關錦鵬(製作) 1957年香港生まれ。
76年にTVBの藝員訓練班へ入り、ツイ・ハークやアン・ホイ、パトリック・タムの下で助監督を務め演出を学ぶ。 85年に『女人心』で監督デビューし、その後チョウ・ユンファ主演で香港アカデミー脚本賞受賞の『地下情』(86)や 第8回香港アカデミー賞で監督賞と作品賞受賞した「ルージュ」(87年、日本未公開)、 第26回台湾アカデミーで作品賞を受賞した『フルムーン・イン・ニューヨーク』(89)等で 香港ニューウェーブの代表的監督の一人として確固たる位置を獲得する。 特にマギー・チャンを主演に迎えた91年の『ロアン・リンユィ/阮玲玉』では91年台湾アカデミー賞で撮影賞と主演女優賞の他、 92年ベルリン国際映画祭主演女優賞、92年シカゴ国際映画祭で最優秀主演女優賞と監督賞、 93年香港アカデミー賞の最優秀監督賞はじめ、主演女優、美術、音楽の四部門で表彰、 国際的にも広くアピールした。 その後の作品に『ホールド・ユー・タイト』(97年、第48回ベルリン映画祭アルフレッド・バウアー賞受賞)、 『異邦人たち』(00年)、『情熱の嵐 LAN YU』(01年、リィウ・イェ主演、第38回台湾アカデミー賞監督賞受賞)等がある。 またプロデューサーとしての実力も発揮しており、プロデュース代表作品は本作の他、 『天上の恋歌』(ユー・リクァイ監督、1999年第52回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品)等がある。

アーサー・ウォン 黄岳泰(撮影監督&製作)
1956年7月2日、香港生まれ。
映画の撮影監督であった父の影響により、早くから撮影の助手を務め始める。 ゴールデ・ハーウ゛ェスト、ショウ・ブラザーズを経た後、 ツイ・ハーク監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズをはじめとして、 サモ・ハン・キンポー監督『七福星』(85年)、ジャッキー・チェン監督『ミラクル』(89年)、 チン・シウトン監督『チャイニーズ・ゴーストストーリー2』(90年)、 エドワード・ヤン監督『エドワード・ヤンの恋愛時代』(94年)、バリー・ウォン監督『ゴッド・ギャンブラー 完結編』(94年)など数多くの大作を手掛ける香港の代表的カメラマンとなる。 ツイ・ハーク監督作品『恋する天使』(96年)ではクリストファー・ドイルと共同撮影監督を務めている。 その他の代表作品としてメイベル・チャン監督『宋家の三姉妹』(97年)、リー・チー・ガイ監督『不夜城』(98年)、 ツイ・ハーク監督『ノックオフ』(98年)、チェン・コフー監督『ダブル・ビジョン』(02年)、 ゴードン・チャン監督『メダリオン』(03年)などがある。 『恋の風景』では、透明感ある映像美で青島を映し出し第23回香港アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した。 なお本作では製作参加している。

梅林茂 (音楽)
http://www.shigeru-umebayashi.com/

1951年2月19日、福岡県生まれ。 80年ロックグループ「EX」でデビュー、作曲家としても松田優作、ピンクレディーなど多くのアーティストたちに曲を提供する。 84年の『いつか誰かが殺される』(崔洋一監督)で音楽を担当したことにより映画界に参入。『それから』(85年・森田芳光監督)、 『友よ、静かに瞑れ』(85年・崔洋一監督)の音楽では毎日映画コンクール音楽賞や日本アカデミー賞音楽賞など 多数の映画賞を受賞し、同年「EX」解散後、本格的に映画音楽への活動範囲を広げていく。 その後森田芳光監督『悲しい色やねん』(88年)、坂本順治監督『鉄拳』(90年)、鈴木清順監督『夢二』(91年)、 渡邊孝好監督『居酒屋ゆうれい』(94年)、望月六郎監督『汚い奴』(95年)等で音楽を手掛ける。 また95年に香港との合作映画トニー・オウ監督『南京の基督』(95年)の音楽を担当したことを機に、 合作映画『不夜城』(98年・リー・チー・ガイ監督)をはじめ、ウォン・カーウァイ監督『花様年華』(00年)など 香港映画へも音楽を提供するようになった。 その後もジェイコブ・チャン監督『夜間飛行』(01年)、滝田洋二郎監督『陰陽師』(01年)、 奥田瑛二監督『少女 an adolescent』(01)、スン・チョウ監督『たまゆらの女(ひと)』(02年)等、国際的に幅広く活躍している。 最新作はチャン・イーモウ監督の『LOVERS』(04年)、ウォン・カーウァイ監督『2046』(04年)。

幾米<ジミー>(絵本作家)
公式サイトhttp://www.jimmyspa.com/

台湾・宜蘭生まれ、台北市在住。蠍座。文化大学美術科卒業。 広告代理店に12年勤務の後、新聞・冊子などの出版物に挿絵を描き始め、 1998年に最初の創作絵本「森の中の秘密」と「微笑む魚」を台湾で出版。
1999年から2001年にかけて「君のいる場所」「君といたとき、いないとき」 「君をみつめてる」「地下鉄」など多くの作品を発表し、その創作力と多様性のある語り口は人々を驚かせ、 出版業界に創作絵本ブームを起こす。2002年、「ラブ・レター」を続けて発表し人々を驚愕させた。 そして2003年、「幸せの翼」という悲しくもミステリアスな内容でそれまでの創作手法を打ち破る。
ジミーのイラストは、一種のすがすがしい文学的言葉になって作品を流暢な詩となし、 人々に心にしみじみと訴える風格をなす。
彼の作品群は、アメリカ、ドイツ、フランス、ギリシャ、韓国、日本、タイなど多くの国でも出版されており、 その国際的な評価も高い。
作品リスト
1998年 「森のなかの秘密」(PHP研究所刊)
「ほほえむ魚」(早川書房刊)
1999年 「君がいる場所」(小学館刊)
《聽幾米唱歌》
「君といたとき、いないとき」(小学館刊)
2000年 《森林唱遊》
《黒白異境−Notebook》
「君をみつめてる」(日本文芸社刊)
2001年 「地下鉄」(小学館刊)
「メモリーズ」(小学館刊)
《1.2.3.木頭人》
2002年 「ラブ・レター」(小学館刊)
《我夢遊?夢遊》
《布瓜的世界》
2003年 「幸せの翼」(小学館刊) 《?們我們他們》
2004年 《又寂寞又美好》 《開始−Notebook》 《履歴表》 《遺失了一隻猫》